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料理を覚える、料理を覚えて介護に備える [料理を覚える]

料理の覚え方
1. 見て覚える
2. 実際に参加して覚える
3. 料理作りの中心になって覚える(監督は要介護者)
4. 介護家族者が単独でも料理を作れるようになる
5. 要介護者が食べられるように工夫を入れるようになる
6. 介護家族者が作った料理を要介護者が美味しそうに食べるようになったら合格です

 家族による介護を始めた頃は、要介護者も元気に料理をじゃんじゃん作ってくれることも多いと思います。しかし介護度がだんだん高くなってくると、要介護者も立ち仕事が難しくなり、包丁さばきが悪くなり、味覚がずれてきたりします。
 介護度が高くない段階でできるだけ介護家族者は、調理に参加して要介護者の料理の作り方を覚えます。
 料理を覚える方法は、実際の調理作業を見て、メモして、参加していくことになります。インターネットにも同じ料理の作り方が掲載されている場合には、その作り方と要介護者の作り方の差に注目すれば、どのあたりが勘所かわかるでしょう。
 日本料理の場合、さしすせその調味料(砂糖、塩、酢、醤油、味噌)とかつおだしの粉末パック、乾燥ワカメ、油、めんつゆ、コショウがあれば、たいがいの調理はできます。あとは、要介護者がこれらの調味料を使うタイミングと目分量を観察し記録します。さらに火加減と火を使う時間についても観察し記録します。
 調理に参加するようになれば、要介護者も教えることがあることに自信を持って、楽しんでくれると思います。くれぐれもけんかしないで下さい。
 介護家族者は自分が作った料理の評価を毎回、要介護者にお願いするようにしてください。美味しい・不味いを毎回確認することが当たり前になれば、要介護者が食欲不振になった時に気付きやすくなるからです。
 介護家族者が調理した料理を要介護者が食べてくれるようになれば、要介護者の食事面での不安が一つ軽減されることになります。介護家族者は作り方を覚えた料理を要介護者の監督のもとで定期的に調理し、忘れないようにします。
 介護家族者として料理を作る場合、注意しなければならない点は、要介護者が食べられるように工夫することです(後述)。
 毎日の調理に参加していると、魚料理が好きなのか、鍋料理が好きなのか、煮物が好きなのか、といったことや、よく使う食材なども意識するようになります。在宅介護を最後まで続けるのであれば、調理(料理)は最後まで重要な要素となります。そのため、できるだけ要介護者の味を覚えてください。

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台所の見直し、食料庫の点検 [台所の見直し]

冷蔵庫とは違う食料庫の中
1. 乾物は長期保存できるけれど、使わないなら廃棄する
2. 缶詰の年月日(消費期限)を確認する
3. 整理して何が入っているか確認する
4. 必要なものの補充に備える

 冷蔵庫には、冷凍または冷蔵が必要な食料品が入っています。冷やす必要の無い乾物・缶詰類・インスタント食品などは食料庫に入っています。
 そこで食料庫も定期的に中の収蔵物を取り出して点検します。要介護者はだんだん細かい管理作業が苦手になってきます。このため、実際に食料庫を点検すると、とても古い缶詰や必要以上の数量で購入された醤油などが発見されることもあります。
 ここでも安全性に問題がある食材や調味料などは廃棄します。
 食料庫に戻す食材や調味料などは、要介護者にも取り出しやすいように配置を工夫すれば、要介護者にも喜ばれるでしょう。
 食料庫の確認をする際には、備蓄してある食材や調味料について数量も把握します。その目的は、要介護者が買い物の際に無駄に購入しないためです。
 必要な備蓄がされていない場合には、次回の買い物の際に補充するようにします。
 要介護者と捨てる、捨てないでトラブルになりそうなら、廃棄予定物だけをまとめた上で食料庫の隅に入れておき、後日廃棄します。

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台所の見直し、冷蔵庫内を整理する [台所の見直し]

実はブラックホールかも
1. とりあえず扉単位で冷蔵庫の中の物を全部出してみる
2. 一週間以内に使用した物は冷蔵庫に戻す
3. それ以外のものは、マジックで今日の日付を記入して冷蔵庫に戻す
4. 明らかに誰も使用していないものは捨てる
5. しばらくしてから再度取り出す。使用していない、期日が古くなった物は捨てる
6. 捨てる際には、そっと捨てる

 冷蔵庫は食器棚の奥と同様にずいぶん前から入っている謎の瓶や袋が発見される場所です。
 要介護者が綺麗好きで、しょっちゅう冷蔵庫の整理をしている場合には、ほとんどやることがありません。
 しかし、要介護者が冷蔵庫内の整理をしていない場合には、介護家族者が実施する必要があります。この作業は、要介護者の食中毒を防ぐために実施します。要介護者が食中毒になった場合、生命に関わる事態になります。その予防のためです。
 探索で最も重要な点は、年月日の入っていない食材・調味料で使っていないものを特定することです。要介護者は捨てることに抵抗するでしょう。そこで、一回目の調査では廃棄処分は行いません。必ず年月日をマジックなどでつけた上で一定期間過ぎた時点で廃棄します。マジックで年月日を記入した時に要介護者に「一定期間後に廃棄します」、と伝えておきます。処分する際には、ゴミ出し日の朝に数点ずつ廃棄していけば気が付かないでしょう。
 缶詰類や密閉された冷凍品でも消費期日(賞味期限)を大きく超えている場合には、封を切った上で廃棄します。そうしないと要介護者に気がつかれた時にそっと戻されてしまうからです。
 液体調味料(しゃぶしゃぶのタレ、めんつゆ、ケチャップなど)も開封したけどもしばらく使った形跡が見られない場合には、廃棄します。液体調味料などは使用量がそもそも少ない様なら、次回の購入から小型のものや一回使い切りタイプのものを選ぶ様にします。

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台所の見直し、ガスコンロ周囲の安全 [台所の見直し]

ガスコンロを使用するなら
1. ガスコンロの周りに燃え易いものがないか
2. ガスコンロの安全装置(自動消火装置、タイマーなど)が正常に動作するか
3. 燃え易い衣類で操作していないか
4. 消火器を用意してあるか
5. 火災報知器を設置してあるか

 台所における最も危険な器具はガスコンロです。高温になる上、一旦衣服に着火した場合、消火が困難になるからです。
 ガスコンロの周囲に色々な物がゴチャゴチャとあると火災の原因となります。絶対に必要な物以外は別の場所に移動します。また、必要な物も火災にならないような安全対策(離す、遮る)をとります。
 長年使い続けたガスコンロの場合、安全装置が故障している場合があります。動作チェックをして故障しているようなら修理をするか、新品に買い替えます。
 ガスコンロを購入する場合、タイマー機能と自動消火機能と温度管理機能がある機種を選定した方が安全です。また、要介護者が操作できるかを必ず確認します。
 ガスコンロを使う調理をする際にセーターのような燃え易い衣類を着ていると、衣類着火という大変恐ろしい事故になる危険があります。燃えにくい衣服でガスコンロを使用するようにして下さい。
 夏場にガスコンロを使用する場合、半袖で作業していると油がはねて腕に火傷を負うことがあります。さらに、要介護者は火傷しても気が付かない場合があります。
 小型消火器、火災報知器は、緊急事態をより早く沈静化させるための道具ですので準備しておきます。 
 要介護者の場合、ガスコンロの周りのものが不意に着火した時に、鎮火させようとして動転して転倒したり、自分自身に火が着く(衣類着火)場合があります。要介護者が調理器具を使う場合には、介護家族者が一緒に立ち会うようにします。

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台所の見直し、食器棚の見直し [台所の見直し]

食器棚のポイント
1. 普段、使っていないものは別の場所に移動する
2. 鍋、フライパン、すり鉢、ボウル、粉ふるいなど使う道具は、要介護者の手首が届く場所に再配置する
3. 重複する物品(例:なべ、フライパン)は数量を限定するようにする
4. 毎日使うものはできるだけ要介護者の腰から胸のあたりの収容スペースに移動する
5. 踏み台、脚立等は使わないようにする

 食器棚の見直しを行う目的は、転倒を防止することと要介護者にとって使い易い動線にすることが目的です。
 要介護者の体は、だんだん動かなくなり、背骨が丸くなり、手の届く範囲がかなり狭くなっていきます。それでも長年同じ場所に鍋や食器を配置していると、それらを別の場所に移動することをためらいます。
 まずは、要介護者の機嫌が良い時に食器棚などいろいろな場所に手を伸ばしてもらい、どこまでなら無理をしなくても手が届くかを確認しましょう。
 手が届く範囲が確認できたら、その範囲にある棚から毎日使わないものを撤去し、空いた空間に毎日使う物を再配置していきます。特に鍋、フライパンなどの重量物は、高い場所から低い場所に移動し、転倒・落下の危険をなくします。移動する際には要介護者と相談しながら、配置・使い易さを確認しながら作業します。
 移動作業は一度に大きく変化させると要介護者の反発を生むことがあります。作業は、要介護者と少しずつ実施します。例えば、高い場所にある鍋にかろうじて手が届くことを要介護者と確認したら、低い場所に移動して試してもらいます。元の高い場所には、軽くて日常使わない不用品を配置することで鍋を戻さないようにブロックします。
 移動する際には、要介護者に魔法の言葉「とりあえず暫定的にこれで使ってみて!」と言いましょう。暫定的なら要介護者も不満があっても使い始めてくれます。使いやすければ、そこが定位置として定着します。
 使わないものは、プラスチックボックスかダンボール箱に収納します。その箱の表面には収納した年月日を記載しておきます。その後、要介護者がプラスチックボックスから取り出した物は棚に置き場所を作り、箱には戻しません。その後、6ヶ月程度経過すれば不用品かどうかの判定ができるようになります。最後まで使わない物は、どこか奥にしまいます。要介護者の廃棄許可が出るなら廃棄します(たぶん、無理だと思いますが)。
 踏み台、脚立等を日頃から使用している場合には、この際に使用しないで済むように活動範囲を狭くします。どうしても踏み台、脚立を使う場合には必ず介護家族者が踏み台に登る約束にします。

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居間・寝室の改善、古新聞を活用する [居間・寝室の改善]

古新聞で負担軽減
1. 要介護者の着座位置の半径1メートルに古新聞を広げる
2. 汚したら、そのまま閉じて廃棄する
3. 新たな古新聞を展開する
4. 火気厳禁

 要介護者がデイサービスを利用せずに在宅中はほぼ居間で過ごす場合、課題の一つは、食べ物かすなどのゴミが増えることです。
 要介護者にもよると思いますが、高齢になるに従って、指・手・腕の動きが自分の思うように動かなくなります。そして、食べる時に口元から食べ物かすがこぼれやすくなります。また、飲み物をこぼしたり、コップを倒すことも増えていきます。
 そこで、掃除負担を減らすために古新聞を活用します。
 要介護者の着席位置の半径1mくらいの床に古新聞(朝刊)2部程度を広げて配置します。見た目が気になる場合には、シーツを上から被せます。その上に椅子やテーブルを戻して要介護者に着席してもらいます。
 古新聞を使うメリットは、汚した時には、折りたたんで廃棄するだけで済む点にあります。例えば、飲み物をこぼして汚した時には、古新聞を交換するだけで清掃が完了します。このため、雑巾がけをする場合と比較した時に作業負担が非常に軽くなります。
 古新聞は汚れが目立たなくても、通常の掃除の際に定期的に交換し清潔な状態を維持します。
 この方法は古新聞を使用するので、火気厳禁(タバコ禁止)です。

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居間・寝室の改善、連絡手段を確保する [居間・寝室の改善]

屋内連絡手段としては
1. インターホン
2. ブザー・呼び鈴
3. 呼び出しチャイム
4. 固定電話・携帯電話・スマートフォン

 要介護者と介護家族者が同居している場合でも、一日中一緒に過ごすことは少ないと思います。要介護者の自立心が強いからこそ在宅介護を要求するのです。家族といえでも用が無い時は、要介護者が一人で過ごすことになります。
 要介護者が一人だけの場合、体調が悪くなった時や要介護者が用事を介護家族者に頼みたい時の連絡手段を確保する必要があります。
 大声で呼べば聞こえる場合でも連絡手段は必要です。声が出せないような急変が発生した時のことも考慮するべきだからです。
 連絡手段を選択する時に重要なことは要介護者がその機器を使いこなせることです。ブザーやインターホン、スマートフォンなどを試してみて、要介護者が使える機器を選択します。
 固定電話でボタン一発で介護家族者の携帯電話につながる機能があるなら、そういうボタンを活用するのも良いでしょう。
 音が鳴る機器の場合、住環境(壁が薄い、夜中・早朝の時間帯)によっては近所迷惑になる可能性もあります。
 呼び出し手段を確保したら、要介護者と介護家族者の間でどんな時に呼び出して良いかを話し合って下さい。介護家族者が要介護者からしょっちゅう呼び出されて他の作業ができない、といったことにならないようにするためです。
 体調の変調の場合には、無条件ですぐに呼び出すように約束します。また、夜中以外は、1時間に1回程度ならどんなことでも呼び出しても良いことにしておくことを勧めます。これで1時間に1回の割合で要介護者の状態観察を行うことができるようになるからです。
 呼び出し手段の確保は、要介護者の体調の悪化を迅速に把握するためです。呼び出されたら、できるだけ早く要介護者の状態を確認するようにして下さい。ほとんど空振りですが、たまに観察(状況によっては緊急搬送)が必要な状態の時があります。
 介護家族者は呼び出された後、要介護者の状態確認を最初に必ず実施します。要介護者の状態確認が終わったら、呼び出された用件の作業に取り掛かります。

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居間・寝室の改善、使う物の置き場所を決める [居間・寝室の改善]

散らかったら戻す
1. リモコンの置き場所を決める
2. 薬(本日分)の置き場所を決める
3. ペン・メモ帳・小型ハサミの置き場所を決める
4. 封筒類・書類の置き場所を決める
5. 新聞の置き場所を決める
6. 小物類の配置は安全性を考慮して決める
7. 小さいゴミ箱を複数配置する

 使った後でそのまま置いておくと物は隠れていきます。その結果、いつも物を探すことになります。そして物品が多い居間・寝室の場合、そのたくさんの物品の中に物は埋もれていきます。
 机や台の上に配置する小物類も大体の置き場所を決めます。そして置き場所以外の場所にある小物類を元に戻します。
 これは、要介護者の性格にもよるとは思います。たぶん、何かの作業に熱中するあまり、今取り組んでいる作業に関係がなくなった小物類はそのまま放置されるのでしょう。
 介護家族者は気がついたら、小物類は元の場所に戻しておきます。こうすることで要介護者は一人で過ごす時間帯に必要な小物をすぐに所定の場所から取り出せるようになります。
 介護家族者が小物類を片付ける目的は、要介護者が一人でいる時間に何をして過ごしてたかを推定できるからです。また、小物類を片付けるという名目があれば、定期的に介護家族者の部屋を見に行く口実にもなります。もちろん、要介護者が自分で片付ける、と主張するなら無理に片付ける必要はありません。また、要介護者が協力してくれるなら一緒に片付けます。
 居間の小物は、要介護者が着席する位置を中心に配置します。ゴミ箱は小さな箱を複数用意します。手近な場所のゴミ箱にゴミを廃棄できるようにした方が要介護者には使い勝手が良いからです。ゴミ箱の中のゴミの種類を確認すれば、一人で過ごしていた時の状況がわかります。例えば、ティッシュのゴミが多かった場合、風邪をひいた可能性を推測することができます。
 よく使う小物類は、2つ、3つ用意しておきます。例えば、マジックをよく使うと分かっているなら、2、3本色違いで配置しておけば、要介護者から喜ばれるでしょう。ティッシュを2つ配置しておけば、使い切ってしまった後のことを心配しなくて済みます。

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居間・寝室の改善、掃除はできる範囲で [居間・寝室の改善]

掃除のポイント
1. 物品が多い場合には、可能な範囲で掃除する
2. 電源コードは電気製品の電源を切った上でコンセントから抜いて乾拭きする
3. たこ足配線の電源コードも乾拭きする
4. たこ足配線の電源コードは容量(アンペア)の確認をする。ケーブルが傷んでいたら交換する
5. クーラー・暖房機も掃除する

 要介護者は体を動かすのがだんだん疲れるようになると、寝室や居間の掃除をしなくなります。ある程度掃除しておかないと不衛生になります。そこで、介護家族者は定期的に掃除するようにします。
 物品が多い部屋の場合、部屋の掃除は限定された場所しかできないかもしれません。それでも可能な範囲で物品をずらしながら掃除していきます。掃除機・ホウキ・絞った雑巾と使える掃除道具で対応します。
 要介護者は、一度使い始めた電化製品を何年もそのまま使い続けます。このため、電源コードが何年もコンセントに接続されたままのことがあります。コンセントの接続部分にホコリが溜まると静電気から発火・火災になる危険があります。また、たこ足配線の場合も容量を超える使用は火災になります。さらに、長年使用しているとケーブルが傷んで火災になることがあります。
 電気ケーブル類は一度全部抜いて安全な状態か確認します。この作業は定期的に実施します。
 延長ケーブルによるたこ足配線は、延長ケーブルの劣化も考慮して配線容量の60%を上限として電気機器の接続を行います。例えば1500Wまでとなっている延長ケーブルなら900Wまでの電気機器の接続に制限します。延長ケーブルが古かったり、傷んでいたら、すぐに廃棄するべきです。わからない点については電気店に相談してください。
 クーラー(エアコン)は高い場所にあるため、要介護者による掃除は難しいと思います。介護家族者が定期的にフィルターの掃除をします。
 掃除は要介護者の動線を基準に実施します。自宅に使っていない部屋や納戸などがある場合には、掃除回数を大幅に減らすなどの処置により介護家族者の作業負担を軽減します。ガラス戸の拭き掃除も要介護者の居間などに重点をおいて、他の場所の掃除は必要最低限にします。
 掃除は作業基準を高くするといつまでも終わらない作業となります。そこで、要介護者の安全・健康の視点で必要なものに限定して実施するようにしてください。家族による介護に直接関わらない部屋や場所の掃除は出来るだけ実施回数を減らしていきます。
 要介護者の使用する寝室・居間の掃除は、要介護者がデイサービスやリハビリクリニックなどに出かけている時に介護家族者(またはホームヘルパー)ができる範囲で実施するようにします。その際、優先すべきは要介護者が拠点とする位置(座席)の周囲1メートルです。ここだけでも清潔さが維持できれば、要介護者からの不満は出にくくなります。

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居間・寝室の改善、不用品をまとめて移動する [居間・寝室の改善]

整理整頓が難しい
1. 日常使わないものを特定する
2. 日常使わないものは箱に入れて別の部屋へ移す
3. 生活空間が確保できるまで重要度の低い物品は箱に入れて移す
4. 動線を考慮して家具を配置する
6. ケアマネージャーと相談しながら片付ける

 居間、寝室に色々な物品があると、歩きづらいし、座りづらいし、過ごしにくくなります。しかし、要介護者は無意識に物を溜め込んでいる場合があります。そこで、介護家族者はある程度片付ける必要があります。
 部屋の片付けは、救急隊の活動を想定して行います。例えば、寝室・居間で過ごしている時に体調が悪化して救急車を呼んだ時に救急隊(2名)が要介護者を円滑に搬出できる程度に空間を確保しておきます。
 まずは、毎日使うものを特定します。衣類、身に付ける物、ペン、紙など毎日観察していると使用しているものと不用品はだんだんわかってきます。とりあえず不用品と思われるものを箱に入れて別の部屋へ移動します。箱には必ず年月日を入れておきます。要介護者にとって必要な物なら、その箱の中の物を取り出します。そうでないなら、きっとそのままでしょう。
 不用品を別の部屋へ移すことで生活空間を確保できるようになります。ある程度広い生活空間が確保できたら、要介護者の動線を検討します。歩く際に伝え歩きが必要なら家具の配置で伝え歩きができるようにします。部屋の中の物品で伝え歩きが難しいようなら介護用品をレンタルします。
 片付けをする際には、ケアマネージャーに助言を求めます。ケアマネージャーはたくさんの要介護者の部屋を知っています。ケアマネージャーはどの程度片付ければ介護生活に支障が無いかを助言してくれます。
 収集癖のある要介護者の場合には、毎日少しずつ物品を溜め込んでいきます。増えた不要な物品を見つけたら、少しずつ別の部屋に移していきます。要介護者に対する注意(警告)ですが、たぶん、効果は無いと思います。片付けは、要介護者からも不平・不満が出やすい作業です。不用品は黙って少しずつ移動するようにします。
 不用品が増えないようにするには、要介護者と何かを増やすなら別の物品を別の部屋に移動する、ということを約束しておきます。どうしても何かを手元に置いておきたいと要介護者から主張されたら、別の物品を搬出することの了解を取るようにします。このようなやり取りを通じて、要介護者が考える重要な物品がわかってきます。
 ホテル(旅館)のような清潔さを常に保つ必要はありません。ある程度散らかっていても要介護者の安全に関わる状態でなければ問題ありません。
 私と母の場合、毎月、ケアマネージャーさんが来る予定日の数日前から二人でせっせと居間・寝室の掃除をしていました。

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