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新コロナウイルス 、新型肺炎対応、要介護者が発熱したらかかりつけ医(クリニック等)に電話相談。 [番外編]

 厚生労働省から新コロナウイルスに対する帰国者・接触者相談センターへの相談基準が発表されましたが、私は、あの文章を読んで、介護についての知識や経験、常識の無い専門家の人たちや官僚が作ったんだろうなあと感じました。と、言うわけで、厚生労働省の基準を馬鹿正直に信じて行動すると、要介護者の体調が悪化した時に手遅れになります。
 特に今後、テレビニュースや新聞報道を鵜呑みにした老老介護をしている世帯を中心に手遅れになった世帯が病院に救急搬送される事例が増えるだろうと思っています。

以下に私が考える要介護者に対するガイドラインを示します。
介護をされている方は、厚生労働省のホームページの相談基準と比較しながら、ご検討下さい。

(私が考えるガイドライン)
1)要介護者が発熱した場合、かかりつけ医(病院、クリニック等)に電話で相談する。特に病気のために投薬中の場合には、処方を出した病院に相談する。なお、食事がちゃんと取れている、要介護者がトイレに自分で行ける、要介護者がトイレでオシッコとウンチをちゃんと適量出ているようなら、様子見しても良いと思います。この辺の判断基準は、今までの経験値で判断することになるでしょう。

2)要介護者の顔色が悪い、食事を取らない、トイレにも行けない、など明らかに状態がおかしい場合には、かかりつけ医に連絡して、受診可能な日時を早めに押さえるべきでしょう。特に金曜日の午後(これから週末になる時)や明日から連休などの場合では、受診し損ねると、数日待つことになり、事態が急変する危険があります。

3)要介護者が自分の健康状態をちゃんと伝えられないような状態、いつもは自分でトイレに行けるのに、トイレに移動することも難しい、吐いた、下痢をしたなどの症状が出た場合には、かかりつけ医に相談できる場合には相談します。
 相談できない場合には、救急搬送の判断を救急相談センターに問い合わせましょう。例えば、東京在住なら、救急相談センター (#7119)に電話し、要介護者の年齢、性別、現在かかっている病気、服用している薬、症状などを伝えると、救急搬送べき事案かどうか判定してくれます。要介護者の住んでいる地域に救急相談センターが無い場合には、介護者が救急搬送するべきかどうかを決断することになります。私は要介護者が自分で歩行困難な状態なら、このようなケースになったら、救急搬送を依頼していました。

(記録は出来るだけとるにようにして下さい)
具合が悪くなった、発熱した、と状態を伝えるだけでは、かかりつけ医も判断が出来ない場合が多いです。特に救命センターの先生方は、手がかりが無い中で手探りで治療法を見つけることが多いので、客観的な情報提供は重要です。
以下のような感じで状況記録は可能な範囲でつけるようにして下さい。
なお、ノートなどが手元に無い場合には、カレンダーの裏側などにボールペンやマジックなどで書き込んで下さい。
(例)救急搬送までの想定。血圧計は保有していない想定。タイミング遅め。
10月3日(金) 午前10時、要介護者から「気持ち悪い」との発言。
10月3日(金) 午前10時20分、体温36.6度。会話普通。他に症状認められず。
10月3日(金) 正午、 要介護者、昼食、食事拒否。お茶少量だけ飲む。
10月3日(金) 午後2時20分、発熱 37.9度
10月3日(金) 午後2時30分、かかりつけ医に電話連絡、受診するように指示を受ける
10月3日(金) 午後4時 かかりつけ医に受診、かかりつけ医から投薬と状態が悪化した場合には救急車を呼ぶように指示を受ける。
10月3日(金) 午後5時 帰宅
10月3日(金) 午後7時 夕食、食事拒否、お茶飲まず。顔色が悪い。会話続かず。
10月3日(金) 午後8時 発熱 38.4度
10月3日(金) 午後9時 要介護者、意識もうろう、声かけに反応せず。
10月3日(金) 午後9時10分かかりつけ医連絡つかず。
10月3日(金) 午後9時15分 119番通報、救急搬送依頼。

最後に当然のことですが、状態を記録した上記の紙とお薬手帳、最近1週間の状態が分かる資料(例えば、介護士が提出した介護報告や介護日記などでも良い。)も必ず病院に持って行き、緊急処置中の看護師か医師に迅速に伝えるようにします。

(最後に)
 新コロナウイルスに対する帰国者・接触者相談センターへ相談するかどうかは、かかりつけ医が判断すると思います。かかりつけ医が介護者から電話して下さい、と言われた場合には、相談電話をしましょう。そういう意味では、介護者、要介護者にとっては、帰国者・接触者相談センターの件は、頭の片隅に覚えておく程度で良いと思います。

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コロナウイルスから要介護者を守るために。 2ヶ月分の備蓄、感染防止について [番外編]

この記事は、令和2年2月9日(日)に書かれたものです。

コロナウイルスによる伝染が引き続き拡大している模様です。
今回は、備蓄、感染防止についてさらに踏み込んだ内容を書きたいと思います。
下記の記事は、新型コロナウイルスによる感染症の流行が終息するまでの間、実施するべき意見として提案させて頂きます。

現在の日本は、中国との間で生産材の輸出入を活発に行なっています。このため、中国側で生産や物流がストップすると、日本側にも大きな影響が出ます。
現時点で判明していることとしては、
1)春節後の生活用品を生産している工場の再開ができるかどうかまだわからない。
2)海上輸送コンテナ、航空輸送コンテナ共に滞留や遅延が始まっている。
3)中国国内で地方政府や解放軍用に貨物品の徴発(物資の強制収用)が始まっている。

これらのことから、今後、日本国内においても倉庫在庫が底をついた瞬間にマスク同様に物不足の状態が発生する可能性があります。
そこで、2月2日に書いた記事に対して以下の通り、修正を加えたいと思います。

(その1)家庭内備蓄量は、最低2週間とし、可能なら、2ヶ月分の使用量に相当する備蓄を行う。
介護用品(オムツ、タオル、尿もれ防止シーツ、トイレットペーパー、ティッシュ)などだけでなく、マジックやボールペンなどの生活用品全般について、今後2ヶ月以内に使い切ってしまうものについては、今のうちに備蓄しておきます。生モノ以外なら、6ヶ月以上の有効期限があると思います。その場合には、2ヶ月分以上の使用量に当たる備蓄をしましょう。
また、食料品については、保存期間が長い、米類、パスタ類、お餅、カップ麺、小麦粉などで最低1ヶ月分程度の備蓄は目指して下さい。備蓄食料については、必ず古いものから順番に消費し、その分、新しい食料品を備蓄する形になるようにして下さい。

(その2)病院や介護施設に要介護者を連れて行く際には、必ずマスク、手袋などをつける。
 マスク不足のために、全国の病院で、マスクの交換頻度が一日1回程度まで制限される状態になる可能性が高くなっています。これは、各種感染症に要介護者がかかる可能性が高くなることを意味します。
感染予防のために、必ず要介護者も介護者もマスクを着用するようにして下さい。
 なお、マスクが手に入らない場合には、タオルを重ねたり、スカーフ類を使用しても良いでしょう。なお、マスクの代用品を使った場合には、必ず病院には予備を持参し、診察後、病院を出た時点で新しいものに交換して下さい。使用済みの代用品はビニール袋に入れます。帰宅後に必ず使用した代用品は、沸騰した鍋に入れて下さい。これで煮沸消毒になります。

(その3)同居家族の中に37.5度以上の発熱が発生し、呼吸器障害がある場合
 その家族が入院できない(自宅療養)の場合、出来るだけ隔離状態にして要介護者を守る必要があります。発熱者の使用する物品(タオルだけでなく生活用品全般)は、出来るだけ要介護者の利用するものと分けます。
トイレなどは、使用するたびにアルコール消毒を実施して、殺菌状態を維持します。
 発熱者が養生する部屋で、ガスファンヒーター、石油ヒーター、プラズマ放電式空気清浄機などのウイルス除去機能のある製品を使用できない場合、締め切った状態の場合、要介護者にも感染する可能性が高くなります。その場合には、発熱者のいる部屋の窓を常に少し開けた状態にして換気が行えるようにします。なお、窓を開けることができない場合、換気扇(排気口)に一番近い部屋に発熱者の養生する部屋を割り当てて、空気の上流側に他の家族の部屋が配置されるようにします。
なお、発熱者の状態が平常の状態に戻った後も、少なくとも7日間は、隔離状態を維持するべきだと思います。その理由は、一般的にインフルエンザ等の体外排出期間が数日から7日と言われているからです。
 また、発熱者が発生した場合には、発熱者は、家の中でも使い捨てマスクや使い捨てゴム手袋などを着用し、平常の状態が戻った後、7日過ぎるまでは、家の中での行動抑制を厳しくする必要があると思います。

最後に、今回の記事は、未確定な情報の部分も踏まえての内容になっています。このため、ここまで身構えるべきかどうかは、普通であれば判断が分かれるところです。
この点に関して、要介護者と介護者は、必要な日用品が入手できなくなれば、その時点で、介護生活が破綻する危険が高まるだけではなく、致命的な感染症にかかる可能性が高いと私は考えています。
こういった理由から、備蓄に関しても、感染予防に関しても、通常より厳しく対応する必要があると考えています。

以上

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コロナウイルスから要介護者を守るために。 備蓄、感染防止について [番外編]

この記事は、令和2年2月2日(日)に書かれたものです。

コロナウイルスによる伝染が拡大している模様です。
今回は、備蓄、感染防止について書きたいと思います。

先月、中国からの観光客の入国をほとんど制限しなかったため、潜在的感染者が日本国内でも二次感染、三次感染の原因になっていると思われます。その場合、潜伏期間から逆算してこれからの2週間で医療機関に来院するようになると思われます。
日本でも感染者が増加した場合に問題となるのは、物流を担うトラックドライバーやスーパーなどの従業員が罹患して、物流の動きが悪くなったり、営業休止になったりすることです。

介護をしている介護者は、物資の戦略備蓄を行なっておく必要があります。

(その1)食料は、同居家族の分も合わせて、2週間程度の備蓄を用意する。
米や麺類(カップラーメン、焼きそば、スパゲッティなど)、小麦粉など保存期間が長い物を中心に2週間程度の分量を目処に用意します。肉類は、缶詰のストックを増やしておきます。
野菜は、冷凍食品で努力程度で良いと思います。

(その2)介護用品についても備蓄量を確認しておく。
今回のコロナウイルスは、排泄物やとしゃ物(吐いた物)による感染の可能性が指摘されています。この排泄物に関する情報が拡散した場合、大人用オムツを購入しようとする人が増加することが予想されます。
 介護をされている方の中には、オムツはかさばるので、在庫切れ寸前に購入するようにしていて、自宅に保管しない方針の方もいるとは思います。
しかし、品切れになるリスクを前提として事前備蓄するべきだと思います。保管量は、2週間程度で消費する量を常に在庫として確保しておくのが望ましいと思います。もちろん、保管スペースがあるなら、もっと多くの在庫を保持しておくことも良いと思います。
他に、アルコール消毒薬についても、トイレやドアノブ、机を積極的に拭くために、備蓄量を増やしておくべきだと思います。
 他の介護用品もドラッグストアや量販店などが従業員が出社できずに営業中止になった場合を想定して、備蓄するべきだと思います。

(その3)ガソリンや灯油などの燃料もタンクの半分以上の状態にしておく。
 自動車を利用したり、暖房のために灯油を使っている場合には、燃料の補給も重要です。上記でも書きましたが、燃料を輸送するドライバーが罹患した場合、燃料の供給に影響が出る場合があります。
ガソリンや灯油、軽油などを利用している場合には、燃料タンクの残量が常に半分以上になるようにしておく方が良いでしょう。

次に感染防止について

(その4)布マスクやタオルなどでマスクの代用をする場合には、必ず煮沸消毒を実施する。
 既にドラッグストアやスーパーなどでは、使い捨てマスクが品切れ状態になっているようです。この場合、布マスクやタオルなどで代用する方もいると思います。
その場合、以下の点に注意します。
1) 一定時間毎に新しい布マスクやタオルに交換する。
2) 使用した布マスクやタオルは大きなビニール袋に二重包装して、外側からアルコール消毒を行う。
3) 大鍋で沸騰したお湯を作り、火を止めた上で、使用した布マスクやタオルを入れて消毒する。
4) 吐いた物や排泄物が付着した布マスクやタオルは、再利用せずに、ビニールに二重包装して廃棄する。

(その5)自宅内におけるアルコール消毒体制を強化する。
アルコール消毒スプレーの台数を増やして、玄関、トイレ、廊下、居間、寝室、自動車など、要介護者が使用する空間毎にいつでもスプレーできるようにする方が望ましいです。
特にトイレについては、トイレを使用する家族全員が、トイレ使用後に必ずアルコール消毒スプレーを使用するように習慣づけることが望ましいです。

(その6)日本国内でコロナウイルス感染者が大幅に増加した場合、医療機関に行く時間帯について各医療機関に相談する。
 日本国内でコロナウイルス感染者が大幅に増加するかどうかは、まだわかりません。
 しかし、病院に行く時、通院先の病院にコロナウイルス感染者が来院している可能性がある場合、出来るだけ感染者と要介護者の接触を防ぐ必要があります。このためには、要介護者の来院日時について、コロナウイルス感染者の来院時間帯を避ける必要があります。また、物理的に来院する際に使用する出入り口や診察する建物を分ける場合もあります。
 病院側もコロナウイルス感染者と他の患者を分離する体制を整えると思われますので、病院に行く前にその病院の体制がどのようになっているかをその病院のホームページや電話などで確認するべきだと思います。

(その7)病院や薬局を退出する時に必ずアルコール消毒液で消毒する。
 病院や薬局の出入り口には、アルコール消毒液が配備されています。入館する際には、多くの方が使用しますが、退出する際には、使用しないケースが多いです。
 しかし、本当に使用するべきは、退出する時です。病院内や薬局内で運悪くコロナウイルスが付着した場合でもアルコール消毒が実施できれば、感染を防ぐことができるからです。
 退出する際には、必ずアルコール消毒で手を消毒しましょう。
 量販店や介護施設、市役所などでもアルコール消毒液が出入り口に配備されている場合には、退出の際にも積極的に使用しましょう。

以上

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