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コロナウイルスから要介護者を守るために [番外編]

この記事は、令和2年1月25日(土)に作成されたものです。

感染力が強いコロナウイルスによる伝染病が発生している模様です。介護をしている家族の方にとっては、かなり差し迫った不安を感じている方もいると思います。そこで、この記事では、介護をしている家族ができる対処方法をまとめておきます。今後も新型インフルエンザなどが発生した際にもご活用ください。

(その1)最新の正確な情報を入手する。
ツイッターやフェイスブック、テレビ、病院の待合室などから入手する情報は、あまり精度の高い情報とは言えません。伝染病の症状や対策指針を決める場合には、厚生労働省のホームページを最初に確認しましょう。
今回の事例の場合、トップページからコロナウイルス関連のページに行くことができます。
いろいろと資料が掲載されていますので、掲載日時が新しいものから一つずつ確認していきます。
今回の事例の場合、「自治体・医療機関向けの情報」の資料を調べると最新の症状や対応指針が出ています。あくまでも担当者向けに作られた資料ですので、想像力を働かせて、介護家族用のシナリオを作り直します。
(例、筆者なら、以下のように解釈します)
体温37.5度以上になったら、医療機関で受診させる必要がある。
医療機関に受診する際には、その医療機関に一報を入れて、受け入れ態勢をとってもらう。
付き添い家族もマスク、ゴーグル、使い捨て手袋、長袖(使い捨てレインコート)などで防備を固める。
入院できない場合(つまり在宅治療の方針が示された場合)、介護している家族や他の家族や介護士、ヘルパーなどの関係者が感染しないように連絡、準備(アルコール消毒薬、タオル等の分離、手洗いの励行)、隔離を可能な範囲で行う。

(その2)コロナウイルス感染症と疑われる症状が現れたら、直ちに行動を起こす。
現時点で、症例が確立していません。しかし、発熱(37.5度以上)かつ呼吸器症状が出た場合には、かかりつけ医に電話相談しましょう。夜間休日の場合には、救急相談センターに電話しましょう。例えば、東京都内在住の場合、#7119に電話して、要介護者の年齢や症状などを詳細に伝えれば、救急車を呼ぶ状況かどうかの判断をしてくれます。

(その3)通常の通院の際にも警戒態勢をとるようにする。
心疾患や糖尿、脳梗塞などのために投薬を継続している要介護者も多いと思います。通常14日間隔で薬をもらうために診察を受けている方の場合、病院に行くことで感染リスクが発生することになります。
病院に入る際には、使い捨てマスクを着用する、使い捨てゴム手袋(ホームセンターで売っている)を着用する、ゴーグルやメガネも可能な範囲で着用するようにしましょう。また、待合室で車椅子を停める際にも、必ず他の患者さんの背中が見える位置になるように、他の患者さんがくしゃみした時にその正面に要介護者がいない位置になるように注意しましょう。
なお、可能なら、要介護者の順番が来たら、携帯電話で呼び出してもらうようにして、より安全な場所(自家用車送迎なら車内待機、病院内でも人気の少ない廊下へ移動など)で待機する方法を検討するのも一案です。

(その4)処方日数を増やしてもらう
コロナウイルス感染症が拡大するかどうかは、まだわかりませんが、爆発的に拡大した場合、医療機関がパンクする可能性があります。投薬管理をちゃんと行うことができること、そして病状が安定していて、投薬量を調整する予定がしばらく無い場合、主治医に投薬の処方日数を28日まで増やせないか打診してみましょう。病院への通院に伴う感染を防ぐためと伝えれば、医師は病状を考慮して可能なら処方日数を増やしてくれると思います。なお、医師から不許可となったら、あきらめましょう。

(その5)完全に感染を防ぐことはできないと思われる。
要介護者の感染リスクが高い場所を検討すると、
1)病院の待合室
2)デイサービス(ショートステイ)、デイサービスの送迎車両
3)映画館やレストランなどで同じ人と一定時間以上過ごす場所
4)学校、塾などで子供同士での感染や同居家族の職場での感染を経由した上での家族間感染
などが挙げられます。
デイサービスを休止すると介護をしている家族の負担が大きくなりますし、病院に通院している場合にも行かなければ薬がもらえないことがあると思います。
感染しそうな場所を避ける方が望ましいとは思いますが、現実的には、難しいと思われます。
要介護者だけでなく、同居家族全員に対しても、毎日、体温測定をしたり、体調に変化が無いかどうかを観察し、初期対応を遅延なく行えるようにするのが良い、と思います。

(最後に、センセーショナルな言葉を信じるな)
感染した人数が爆発的に増えた場合、マスメディアでもツイッターやフェイスブックなどのSNSなどでもセンセーショナルな情報がどんどん流れてくるようになります。また、間違えた情報や悪意のある情報を発信する人たちが多発し、その情報を鵜呑みにした慌て者がさらにこれを拡散します。
くれぐれもそれらの情報は、参考情報として無視しましょう。そして、厚生労働省や居住する市区町村のホームページで発表する情報に基づいて行動するようにして下さい。
厚生労働省の担当者や市区町村担当者は、日頃、このような緊急事態に向けて訓練や想定問答を行なっています。仕事をサボっていた場合を除けば、この情報が最も信用して良い情報となります。仲間内で流れてくる情報もあくまでも参考情報として扱ってください。

以上

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