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生活介護、自宅で最期を迎えたい [生活介護]

現在の日本の医療、救命制度では
1. 要介護者に在宅かかりつけ医が配置されていて、在宅かかりつけ医が要介護者の自宅に急行し、自然死を確認した時はその場で死亡診断される
2. 救急隊が到着した時、要介護者が自宅で生存状態なら、救急病院に必ず搬送される
3. 自宅で既に死亡している場合には、警察官による調べと行政解剖(または司法解剖)が行われる

 自宅で老後を過ごす高齢者の多くは、「自宅で最期を迎えたい」と思っている方が多いようです。 私の父が書いた書籍によれば、昭和10年代(つまり現在の高齢者の若い頃、生まれた頃)は、医者にかかるのは死んだ時ぐらいで、死亡確認のために医者が自宅まで来てくれたようです。まだ、救急車も救急病院も十分に整備されていない頃の話です。
 厚生労働省の人口動態調査(統計情報部 平成26年人口動態集計)によれば、1951年の在宅死は82.5%あり、病院死(診療所を含む)は11.7%でした。一方、2014年の在宅死は12.8%です。在宅死に老人ホーム・介護老人保健施設などを合わせても20.6%です。これに対して病院死(診療所を含む)は77.3%になります。
 現在、都市部に居住している場合、生存状態なら必ず救急病院に搬送されます。搬送拒否できるのは、在宅医療を受けている在宅かかりつけ医がいる病人(要介護者)だけでしょう。 
 自宅で死亡した場合もその状態で死亡診断書が出せるのは、在宅かかりつけ医がいる場合だけです。それ以外の場合には、必ず一旦病院などに行き、警察官による調べと行政解剖または司法解剖が行われることになっています。
 在宅かかりつけ医のいる要介護者の場合には、急変時に在宅かかりつけ医に連絡します。
 在宅かかりつけ医のいない要介護者の場合には、生死に関わらず、まず119番通報をして対応について判断を仰ぎ、死亡している場合には110番通報することになるでしょう。

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生活介護、ブラックアウト時間を意識する [生活介護]

在宅介護は病院や老人ホームではない
1. 介護家族者も睡眠や休憩が必要です
2. 要介護者が一人でいる時に状態が急変することもある
3. どの時間帯が比較的安全な時間帯になるかは、要介護者により異なる
4. ブラックアウト時間として割り切る
5. どんな急報装置も気休めと思った方が良い
6. どうしても手厚く対応するなら4人体制にする

 在宅介護は、病院や老人ホームと決定的に異なる部分があります。それは、要介護者を24時間監視・管理することはできないことです。
 介護家族者も休息を取る必要があります。ですから、実質的に介護・生活支援に投入できる時間は一日につき10時間ぐらいが限界だと思います(緊急事態の場合には起床中の全時間)。
 介護家族者も食事・トイレ・入浴などの社会生活が必要です。そして睡眠は最も重要です。
 睡眠中、介護はできません。要介護者に何か急変があったとしても呼び出し音が鳴らない場合には気がつかないことになります。他にも要介護者を在宅にしたまま買い物に行ったり、庭の水撒きをしたり、掃除をしたり、と雑事をしている時にも要介護者の監視はできないでしょう。
 ここでブラックアウトとは、その時間帯は実質的に介護を行わない(できない)時間帯を指します。
 私は、警戒すべき時間帯とそうでない時間帯に分けるようにしていました。例えば、午前中のリハビリ訓練から帰ってきた後の午後は安定した状態になっていることがほとんどでした。そこで、昼食後から夕方までの時間帯は、ブラックアウト時間帯にしていました。
 ブラックアウト時間帯は、雑事(生活支援作業)を処理したり、介護家族者が休憩(例:昼寝)を取るために使います。
 警報装置や呼び出し装置などは設置可能なら設置するべきです。日常生活の上でも重要ですので、要介護者が使い易いものを選びます。ただし、要介護者が警報装置を起動させる前に意識を失うこともあることを想定しておくべきでしょう。
 一人で要介護者の介護を行う場合には、メリハリを付けて重点的に警戒すべき時間帯とそうでない時間帯を設けると介護家族者の負担をコントロールできます。
 重点的に警戒するべき時間帯は、要介護者の状態により変化します。例えば、私の母の場合、警戒するべき時間帯としては、起床から朝食終了まで、夕食時から就寝時まで、母が体調不良をほのめかした時、でした。
 体調が変化して、例えば、夜中にトイレに行った方が良い場合には、その前後の時間帯も警戒するべき時間帯とします。
 要介護度が高くなってくると、この警戒するべき時間帯がどんどん長くなっていきます。介護家族者が一人で警戒することに限界を感じたら、速やかにケアマネージャーと相談してホームヘルパー・介護士による訪問介護やショートステイの追加を検討するべきでしょう。
 高齢者の場合、就寝中に心臓発作により亡くなり、翌朝発見されることもあります。在宅介護の場合、このリスクを回避することは不可能です。在宅介護を行う家族だけでなく、親族・親戚とも事前に話をしておきます。
 最後に在宅介護で隙間なく監視体制を作ろうとすれば、4人必要になるでしょう。この4人の根拠は、交番勤務で最低限のシフト体制を組む場合の数字だからです。実際、会社や銀行のコンピュータ監視のための24時間体制の場合も4チームで回すことはよくあります。

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生活介護、自転車を止めてもらう方法 [生活介護]

要介護者の理解が得られる方法を準備してから
1. 代替手段を準備する(例:家族の自動車による輸送サービス)
2. 生活パターンを自転車が無くても困らない状態に移行する
3. 自転車を運転できない健康状態であることを要介護者に認識してもらう
4. 話し合いを続けて、自転車に乗ることを諦めてもらう

 要介護者が自転車に乗り続けている場合、どこかで使用を止めてもらわないと怪我をして入院するまで乗り続けます。しかも病院から退院したら再び乗り始めるでしょう。
 自転車は機動力があり、数キロ先のスーパーまで行くことも簡単です。しかも重い荷物を積んでも移動時間が短くて済みます。もしも徒歩で同じことをやったら、荷物の重さと歩く距離の長さに要介護者もすぐにヘトヘトになってしまいます。
 自転車の使用を止めてもらうためには、まずは代替手段を提供する必要があります。例えば、買い物に使っているのであれば、お店までの移動手段と買った物の運搬手段を提供する必要があります。他の事柄に関しても、自転車を使わなくても生活ができることを要介護者に理解してもらえる準備を進めます。
 自転車を使わない生活スタイルの準備ができたら、要介護者に対する説得を開始します。まず、要介護者に自分自身の健康状態を認識してもらう必要があります。自転車をこぐ力が低下していたり、まっすぐに走れずにヨロヨロしているなら、カメラで動画撮影して本人に見てもらいます。客観的に危険であることを要介護者に伝えて、本人が納得するまで話し合いを続けることになります。
 この処置は、結果的に要介護者の活動範囲を狭めることになります。要介護者の落胆も大きいので対応は慎重に行ってください。
 要介護者からすると移動手段を奪われることになるので、自転車に乗る権利を死守しようとします。介護家族者としては、骨折を繰り返せば在宅介護ができなくなる点を強調して説得する必要があります。
 自転車の運転を諦めた後もしばらくの間は、要介護者の生活に問題が発生していないかを慎重に確認してください。要介護者が自転車がどうしても必要だと感じると、再び自転車を使うようになる危険があります。

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生活介護、怒る必要が無い [生活介護]

要介護者がどうしても言うことを聞いてくれない
1. ダメな理由をできるだけ噛み砕いて説明する
2. 安全に関わる場合には安全確保のための行動・行動抑止を行う
3. 安全確保のために大声を出すことはある
4. あくまでも冷静に事態の収拾を図る

 要介護者が無茶な行動をとることがたまに発生します。例えば、歩くのが難しいのに無理にでも歩こうとしたり、階段を昇降する体力がないのに階段を登ろうとしたりします。要介護者は、自分の体力低下や認識力の低下を忘れてしまうのかもしれません。
 介護家族者としては、ハラハラするような場面もありますが、基本的に怒る必要はありません。まずは安全確保の作業を行い、安全な状態になってから諭すようにやってはいけないことを要介護者に説明します。
 怒ってはいけない理由は、怒りは相手に感染するからです。特に要介護者が怒った場合、血圧が上昇し、脈拍が速くなり、最悪の場合、容態が急変します。安全確保のために大声で規制を行うことは効果があるならやるべきです。しかし、その場合にも感情は抑え、冷静さ(冷徹さ)を維持する必要があります。
 要介護者が怒っている場合にも冷静に安全上必要なことを淡々と説明します。
 他のことに興味を向けさせることができるなら、他のことに話題を切り替えるようにして事態を収拾しても良いです。
 介護家族者も要介護者の要求のうち、譲歩可能な事柄はできるだけ譲歩します。しかし、安全が確保できない場合には要介護者に諦めてもらうことになります。

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生活介護、一人で外出しない [生活介護]

要介護者に守ってもらう項目
1. 家の外は海と同じです。だから一人で外に出ないで下さい
2. 外出時には必ず付き添いますので、呼んでください
3. 一人で外出しても途中で歩けなくなって、帰って来れなくなります

 要介護者が一人で外出したがるのは、普通のことです。しかし、要介護者の単独外出を認めてしまうと途中で体力が無くなって、路上で遭難することになります。特に夏場や冬場では命に関わる事態になります。
 私は、母に対して色々な言葉で一人で外出しないように伝えていました。その中で一番効果があったのは、次の表現でした。
「家の外は海と同じです。泳いでいくのは簡単ですが、そのまま戻ってこれなくなって遭難します。だから一人で外に出ないで下さい」
 この表現を使うと、”東京の住宅地の中なのにおかしい”と思うのか、母はよく笑っていました。しかし、一人で外出はしなくなりました。
 自己判断能力が低くなった要介護者の場合には、この方法は使えないと思います。一方、自己判断能力が高い要介護者の場合には、理解できる言葉によって了解を求めるようにして下さい。この方法がうまくいけば、監視カメラやGPSを使用しなければならない場面が激減するでしょう。

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生活介護、脳機能の確認 [生活介護]

簡易チェック法を試す
1. 時計盤から現在、何時何分かを尋ねる
2. 本日の年月日や曜日を尋ねる
3. 氏名、住所、電話番号を言ってもらう
4. 3つの小物を見せて、一旦隠して、1分後に3つの小物の名前を言ってもらう
5. 前日の夕食の献立を尋ねる
6. 最近のニュースを挙げてもらう

 要介護者が協力してくれるなら、今日の年月日や氏名、住所、電話番号を確認する作業を毎日実施することは重要です。
 高齢になると、今日の年月日を意識することがだんだん薄くなっていく場合があります。そこで毎日、朝起きてきたら、本日の年月日を思い出してもらいます。そして、今日のスケジュールも思い出してもらいます。
 本人の氏名・住所・電話番号を確認するのは、もしも一人で外出してしまった場合、保護された時の連絡手段を確保するためです。
 なお、この時に介護家族者の名前や親族の名前も出てくるか確認しておきます。
 記憶力の低下状況は、他にも前日の献立や最近のニュースなどについて尋ねれば、大体の状況を把握することができます。日頃、診察の時と大きく変化していなければ問題ありませんが、記憶力が大幅に低下した場合には、次回の診察の際に担当医師に報告します。

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生活介護、要介護者の発言を鵜呑みにしない [生活介護]

要介護者の発言の周囲で起きること
1. 事実に基づいて発言している
2. 不安や恐怖心から空想が暴走して発言している
3. 客観的な事実と異なる印象に基づいて発言している
4. 記憶があやふやになっていて、誘導尋問に引っ張られているだけ
5. しばらくすると以前の発言自体を覚えていない

 長く介護を行っていると、要介護者が不思議な発言をすることがあります。発言内容は、よく聞いていると被害妄想のようにも思えることがあります。
 高齢になるに従って、記憶能力は低下していくようです。例えば、前日の夕食の献立を尋ねても答えられないこともあります。
 要介護者の発言は、その内容によっては、介護を行っている関係者の信用問題になりかねないような場合もあります。そこで、客観的な根拠がない場合には、鵜呑みにしないようにします。
 投薬中の薬の影響なのか老化による影響なのかは、介護家族者にはわかりません。わからない話を要介護者が始めたら、いつ、どこで、誰が、どういう風に、何をしたのか?と一つずつ尋ねていきます。全体の話が客観的に正しいなら、事実に基づいている可能性があります。しかし、どこかで矛盾している場合には、事実でないと考えた方が良いでしょう。
 話の内容が根拠の無いものでも誰かを中傷するようなものであれば、二人だけの秘密にすることを提案して、要介護者に非難されている人の話を他の人にしないように誘導します。
 また、介護関係者を傷つけない無害な内容であれば、会話に付き合うと良いでしょう。内容的に間違いがあっても要介護者も話せば落ち着くからです。
 なお、手足に不自然な傷が出来ていたり、極端に恐怖心を持っている場合には、医師の診察を受けます。原因を特定し、除去するべき段階だからです。

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生活介護、100円ショップを活用する [生活介護]

100円ショップの商品
1. 有線イヤホン
2. コップ
3. 壁掛けフック
4. マジックペン
5. トイレ用品
6. 洗濯バサミ

 要介護者の世話をしていると、小物があると便利な場面がたくさんあります。例えば、トイレに介護オムツを1つか2つ置いておけば、トイレの中で介護オムツの交換ができます。そのためには、介護オムツを引っ掛けておける壁掛けフックが必要になります。
 ホームセンターやスーパーでも売っているのですが、値段が高いことがよくあります。試しに設置したり、要介護者の反応を見た上で正式に採用したい場合は、100円ショップの試し買いが便利です。
 使ってみたけどうまくいかない・評判が悪い・危険性がある・違う方法が良い、など分かった時には、100円の出費で済みます。そのため、経済的に打撃が小さいです。
 100円ショップには、雑貨がたくさんあるので、たまに見に行って介護や生活に役に立ちそうなものを探してくると良いでしょう。

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生活介護、介護家族者の失敗を管理する [生活介護]

介護家族者も失敗する
1. 鍋の火をつけたまま忘れる
2. 鍵を閉め忘れる
3. 外出時に持ち物を忘れる
4. 手続きを間違える
5. 確認を怠る

 要介護者の観察を続けているといろいろな失敗に遭遇します。しかし、実は、介護家族者も結構な割合で失敗したり、うまくいかないことがあります。要介護者を巻き込んだ事故を防ぐためにも介護家族者も自らにルールを決めて失敗を管理する必要があります。
 要介護者の火の消し忘れを注意していたら、介護家族者も同じように火の消し忘れをした、という場合を考えてみます。私の事例では、原因は電話に出るなどの他の作業をした結果でした。そこで、他の作業を行う場合には、火を一旦必ず消すようにしました。
 自分の失敗もわかるようになると、その失敗を防ぐ手立てを考えて対策をするようになります。要介護者が元気なら、介護家族者の失敗を話して、お互いに相手の動作を確認するようにします。
 失敗を管理して重大事故にならないようにしてください。

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生活介護、要介護者は自然に傷を負うことがある [生活介護]

要介護者の傷を発見した時
1. 要介護者の体をチェックし、他に不自然な傷やハレなどが無いかを確認する
2. 要介護者に傷について尋ねる
3. 傷をカメラで撮影して記録として残す
4. 集めた傷に関する情報をメモに残す
5. 診察を受けて医師の所見を求める
6. 介護施設での受傷の場合には、ケアマネージャーと相談し対応を検討する
7. 不自然な点がなければそれ以上追求はしない

 高齢者は、腕や足の皮膚に赤や黒のコインぐらいの大きさの斑点が現れることがあります。また、腕を引っ張ったりすると皮が剥がれてしまうこともあります。部屋の中で転んで、手をついた拍子に手首を骨折したり捻挫したりすることもあります。
 高齢者の場合、誰かが何かをやったわけではなく、動作や血管の状態により怪我をする場合があります。しかも高齢者は、記憶力が低下しているので、その時の状態を覚えていない場合があります。さらに認知機能に障害がある場合には、妄想で話を作ってしまう場合もあります。
 要介護者の腕や足、顔などを観察しているといつの間にか傷(斑点)ができているのを発見することがあります。要介護者が覚えている場合には話をしてくれるでしょう。しかし、注意すべきことは、要介護者が何も覚えていない可能性があることです。また、空想の中で話を作ってしまう可能性もあります。要介護者の話は、客観的な事実で分かる範囲と分からない範囲に分けて考えていきます。
 自然に発生する傷(斑点)は、医師に診察してもらえば安心できると思います(医師からその旨の説明をしてもらえます)。
 ただし、介護施設から帰ってきたら毎回傷が増えている場合には、ケアマネージャーと相談の上、その介護施設における介護状況の報告を求めます。高齢者の場合、腕を支えただけでも跡(場合によっては傷)が残る場合があります。そういった点を介護施設の責任者から説明してもらいます。
 医師の診断として暴力が疑われる場合には、介護施設に出発する前に写真を撮影し、帰宅後の状態も写真撮影して比較検討します。この場合には、再度、病院で診察を受けて、暴力かどうかを判定してもらう必要があります。暴力となるケースはほとんど無いと思います。ただし、医師が暴力と診断した場合には、病院から警察に通報してもらい、警察に必要な調査(捜査)をしてもらいます。
 介護家族者は、要介護者の傷についての判断は自ら行わずに必ず医師の所見に基づいて冷静に行動して下さい。実際に医療機関に血相を変えて飛び込んでくる事例が報告されているからです。

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