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薬を管理する、服用している薬を知る [薬を管理する]

 要介護者(介護を受ける人)が薬を服用しているけれども、どんな薬かは知らないということもあると思います。
 お薬手帳と薬局で渡される薬の効果・副作用を記載した書面を調べましょう。
 病気自体のこと、診察結果・検査結果は医師に聞きますが、薬の効能や副作用などは薬局で薬を渡される時に薬剤師に説明してもらえます。どんな効果があるのか、どんな副作用があるのかを調べておくと、要介護者の体調が悪化した際、救急車を呼ぶ時の判断材料となります。
 救急車を呼ぶような事態になった時には、お薬手帳の情報が非常に重要になります。薬名を正確に覚えきれない時には、薬局で渡される薬の説明書を要介護者の保険証の袋に一緒に入れておいて下さい。薬の説明書は処方される毎にもらえますので、捨てずに何カ所に分散して配置しておきます。例えば、要介護者のカバン、介護家族者(介護をする人)のカバン、薬の保管場所、居間の書類置き場、非常用持ち出し袋などです。
 要介護者が複数の病気で複数の診療科(病院)に受診している場合には、それぞれの診療科で処方してもらった薬は、同一の薬局で受け取るようにした方が安全です。現在、複数の薬局を使用しているのであれば、1つの薬局に集約することを勧めます。また、お薬手帳も1冊だけを使うようにしておく方が飲み合わせによる副作用を発見しやすくなります。1冊のお薬手帳は、全国の病院・診療所・薬局のどこでも使用できます。

(電子書籍「介護はプロジェクト」から一部抜粋)

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介護はプロジェクト: 在宅介護で最後まで過ごすための知恵と勇気

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  • 発売日: 2017/03/12
  • メディア: Kindle版


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薬を管理する、服用管理を代行する [薬を管理する]

 要介護者(介護を受ける人)が薬の管理が難しくなってきたら、介護家族者(介護をする人)が服用の管理を行うようにしていきます。
 最初に行うことは、服用スケジュールを把握し、服用すべき薬を間違いなく、決められた時間帯に決められた数量で提供することです。
 薬の種類が複数ある時には、専用の入れ物やお皿に必要な数量の薬を取り出した上で要介護者に渡します。
 介護家族者も忙しくて忘れてしまうことがあります。朝の分、昼の分、夜の分、といった形で朝起きた時に取りまとめておきます。
 薬の飲み忘れを防ぐには、薬を服用する時間帯にアラームをセットしておいて、アラームが鳴ったら薬の服用を確認するようにします。要介護者の性格によっては目の前に飲むべき薬が置いてあっても飲み忘れる場合があります。その場合には薬を飲み終わるまで立ち会います。要介護者が自分で薬を取り出すのが難しいようなら、介護家族者が薬を取り出して、薬を飲ませるようにして下さい。

(中略)

 要介護者が薬の飲むと気分が悪くなったり、薬を捨てたり隠したりするようなら、医師と相談して、処方薬の変更、服用方法を変更するなどの対策を考える必要があります。例えば、昼の分の薬の飲み忘れが多いと分かった時には、1日3回の処方から1日2回(朝、夕)に切り替えることができる場合があります。
 最近は、錠剤をゼリー状の液体で包み込んで飲む方法もあります。事前に服薬ゼリーが使用可能かどうかを薬剤師に相談してください。
 医師にとって、患者の薬の飲み忘れは想定の範囲内です。ただし、どの程度確実に服用しているかは、介護家族者が医師に申告しなければ把握できません。
 介護家族者は、診察日には、前回診察日からの飲み忘れの回数と飲み忘れた薬の種類を自己申告します。医師もその情報から正確な服薬状況を把握することができるようになります。

(電子書籍「介護はプロジェクト」から一部抜粋)

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薬を管理する、投薬状況を確認する [薬を管理する]

 要介護者(介護を受ける人)が自分で服用薬の管理ができなくなったかどうかは、服用薬の状況確認を進めると判断できます。
 毎日、どのような薬を飲んでいるのか、薬を入れた薬袋の状況、お薬手帳などを収納している棚を調べてるとわかります。
 古い薬が廃棄されずに残っていたり、現在服用中の薬が飲み忘れた薬としてが大量に発見される場合、自己管理が難しくなっていると判断します。
 最初に行うことは、処方されて現在服用中となっている薬の全てを把握することです。どのような薬があるかを網羅するようにして下さい。
 また、健康薬やビタミン剤、通販などで販売している錠剤などがある場合には、それらも把握して下さい。紙に名称と服用状況(毎日服用、一日3回服用など)を書き出します。
 次に要介護者が実際に服用している薬を把握します。要介護者が医師の指示を受けずに勝手に服用を止めてしまっている場合には無理に服用を再開しないで下さい。
 ここまでの調査が終わった段階で服用を勝手に止めてしまっている薬がある場合には、お薬手帳に記載された薬局に電話して、再開するべきかどうか相談して下さい。薬局から医師の診察を受けるように指示を受けた場合には、処方した病院に連絡し、診察を受けて下さい。診察の際には、要介護者から聞き取った情報として、服用を止めた時期、残っている薬、調べた現在の服用状況などを説明し、可能なら要介護者がなぜ服用を止めたのかの理由も調べてください(強引に聞き出したりせずに慎重に質問してください)。現在、保有している薬の在庫も診察時に全て提出し、医師に廃棄するべき薬を特定してもらいます。
 薬は服用するならほぼ完全に服用しないと効果がありません。また、服用を中止する際には副作用の危険があるため、医師に連絡する必要があります。服用を中止した薬を再開する場合も医師の判断が必要です。薬の服用を中止する場合には必ず医師に事前相談して下さい。
 健康薬、通販の錠剤などは病気の種類によっては、服用薬と相性が悪い場合があります。健康薬等を飲み続けるのであれば、担当医と薬剤師にそれらを示して服用しても問題がないかどうかを必ず確認してください。

(電子書籍「介護はプロジェクト」から一部抜粋)

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